2009年04月11日
清明節を過ぎた頃
清明節を過ぎた頃の景色です。
中国では今年から清明節が国民の祝日になったそうですね。(?)
墓に詣で、ご先祖さまの徳に思いを致すことは、万国共通です。
平勝寺でも「レンギョウ」や「ゆきやなぎ」が満開です。
清明節といえば、杜牧の詩が思い出されます。
清明 杜牧
淸明時節雨紛紛 (淸明の時節 雨 紛紛)
路上行人欲斷魂 (路上の行人 魂を斷たんと欲す)
借問酒家何處有 (借問す 酒家 何處にか 有る)
牧童遙指杏花村 (牧童 遙かに指す 杏花の村)
杜牧の詩もいいのですが、このごろ雨が降っていないので、ちょっと合わないですね。
今日(4月11日)、大切な人(享年94歳)の葬儀に参列しました。
家内も参列したいと言うので、共に山を下りました。
途中、梨の大木が何本もあり、枝には真っ白な花が咲いていました。
杜牧の詩より、今の私には蘇軾の詩のほうが、ぴったりときます。
東欄梨花 (東欄の梨花) 蘇軾
梨花淡白柳深青 (梨花は 淡白 柳は 深青)
柳絮飛時花満城 (柳絮 飛ぶとき 花 城に満つ)
惆悵東欄一株雪 (惆悵す 東欄 一株の雪)
人生看得幾清明 (人生 看うるは いく清明)
人生あと何回、清明の季節を迎えられるのであろうか。 と蘇軾は歎じています。
与えられた大切な時間です。「たんぽぽ」や「つくし」を愛で、「踏青」を楽しみましょう。
Posted by 一道 at
17:08
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