2010年02月28日

折田先生像と辻晋堂

平勝寺先住の小川昇堂さんと辻晋堂さんの関係を先回述べました。
今回は折田先生像と辻晋堂さんの関係を述べます。

と言いますのも毎年いまごろ、
京都大学の二次試験がはじまる頃、
折田先生像が落書きされ、受験生の注目をあびるからです。
といっても今では本物の折田先生像はその場にないので、
折田先生像と称して、張りぼてのキャラクターを誰かが作って設置しているのです。

今年は「ポケットモンスター」シリーズの「タケシ」だそうです。
私は「タケシ」を知りません。それは、どうでもよいことですが。

折田先生とは、折田彦市のことで、京大の前身である第三高等学校の初代校長を勤めた人です。
三高の自由な学風を築いたと言われています。
折田先生の業績をたたえて作られた銅像が折田先生像です。

二十五年ほど前からその銅像に落書きがなされ、徐々にその行為がエスカレートしていきました。
それで今では銅像と台座を総合人間学部図書館の地下書庫に収納したそうです。

収納されたその銅像こそ、昭和二十五年に辻晋堂さんが制作したものです。
いろいろな関係があるものですね。

辻晋堂さんには『泥古庵雑記』という著作もあります。  


Posted by 一道 at 21:33Comments(0)